急性膀胱炎
急性膀胱炎を発症する人のうち、9割は女性と言われています。
女性は、男性と比べて尿道が3分の1から7分の1程度の長さしか
ありません。そのため、炎症を起こす原因菌が、尿道を通り過ぎ、
膀胱で炎症を起こすのです。逆に、男性の場合は尿道で炎症が起きる
事が多いので、膀胱炎にはあまりかかりません。
更に、女性は、肛門や膣が尿道と近いため、原因菌が侵入しやすいのです。
急性膀胱炎の原因のほとんどは、大腸菌です。
トイレの長時間我慢、性行為後、ストレスや体調不良、過労やダイエットなど、
免疫力が低下している時に感染しやすくなります。
急性膀胱炎の症状は、排尿時の痛み、頻尿、残尿感、血尿、白くにごった尿が出る、
下腹部の痛みなどがあります。
急性膀胱炎を放置すると、腎盂腎炎などを発症したり、失禁や激しい痛みのため
日常生活がままならなくなる可能性があります。
急性膀胱炎が疑われる場合、問診と尿検査を行い、抗生物質を3日から7日ほど処方
されます。この抗生物質と、水分を十分にとり排尿を促すことにより、比較的早く
簡単に完治が見込めます。
女性の30%から60%は一生のうち一回は、急性膀胱炎になるといわれているほど、
珍しくない病気です。恥ずかしさゆえに、痛みを我慢してしまう人が多いようですが、
きちんと病院へ行き完治させてください。
急性膀胱炎にならないためには、トイレを我慢しない、免疫力を保つためにも
ストレスを溜めない、睡眠を良くとる、急激なダイエットはしないなど、規則正しい
生活を心がけてください。