排尿後におこる排尿時失神
「排尿後に、突然失神してしまった!」
そんな経験がある方も少なくは無いと思います。
これは、膀胱に尿が満タンな状態で排尿を行った場合起こりうる失神で、
排尿時失神といいます。膀胱が満タンな場合、血管が収縮しており、
排尿をすることにより血管が拡張して血圧が急激に下がり、脳貧血を
起こすことが原因で失神してしまいます。
特に、アルコールを飲酒していた場合、血管の拡張作用があるため、
排尿時失神を起こす可能性が高いです。
排尿時失神は、排尿を立って行うことが多い男性に起こりやすいのが特徴です。
特に病気ではないので大丈夫なのですが頻繁に排尿時失神が起こるようならば、
自律神経や循環器に異常が原因の可能性もあるので、循環器内科を受診する
ようにしましょう。
排尿時失神の対策としては、トイレを我慢しないこと、大量のアルコールを
摂取しないこと、座って排尿を行うことなど、排尿時失神の原因を作らない
ようにする事が有効です。
もし、排尿時失神を起こした人が居た場合、慌てずに頭部を下げて横にし、
ベルトや衣服のボタンをゆるめてください。しばらくすると意識が回復します。
しばらくしても意識が回復しない、回復後何かしらの痛みを訴えた場合は、
排尿時失神ではない可能性もありますので、救急車を呼ぶようにしましょう。
また、転倒時に頭を打った場合は、外傷や痛みのありなしに関わらず、
病院で検査を受けるようにしましょう。
たんこぶ程度の痛みでも、脳内出血など起こしている可能性も考えられるからです。