排尿後の腹痛

排尿後に腹痛が起こった経験はないでしょうか。
もし、排尿後や排尿中に腹痛が続くようならば、病気を疑いましょう。

男性の場合、排尿後や排尿中の腹痛は、前立腺炎を疑いましょう。
男性特有の病気で、お腹から腰にかけてのにぶい痛み、排尿後の痛み、
熱、尿にウミが混じる、頻尿、残尿感などの症状があげられます。

前立腺での細菌による炎症を抑えるため、抗生物質の投与のみで
完治できる場合がほとんどです。前立腺肥大症などの重症化を進めて
しまう場合があるので、放置しないようにしましょう。

女性の場合、排尿後や排尿中の腹痛は、膀胱炎を疑いましょう。
膀胱炎は女性がかかりやすい病気の一つで、下腹部の痛み、排尿時の痛み、
血尿、頻尿、白く濁ったた尿がでるなどの症状が挙げられます。
膀胱での細菌による炎症を抑えるため、抗生物質の投与を2〜3日行うのみで
完治できる場合がほとんどです。膀胱炎が悪化すると、失禁や排尿困難、
痛みで日常生活がままならなくなったりしますので、注意が必要です。

このほかにも、尿道炎、性感染症(クラミジア・淋菌など)の可能性も
ありますので、特に、排尿後や排尿時の腹痛以外にも自覚症状がある場合は、
速やかに、泌尿器科もしくは婦人科への受診をおすすめします。
初期症状でしたら、問診・尿などの検査と投薬で、早めの完治が望めます。

「痛みも強くないし、ただの腹痛でしょ。」

そう思って放置してしまうと、症状が悪化してしまいます。
痛みや違和感は体からのSOS信号です。見逃さないようにしてください。