排尿量と病気
「なんだかこの頃、排尿量が多い気がする。」
そんなことでお悩みの方もいらっしゃるでしょうが、排尿量が多い分には
特に気を使わなくても大丈夫です。
人間は、体の水分量を一定に保とうとします。
そのため、過剰摂取した水分を体の外に出そうとするため、排尿量が増加します。
それ以外にも、アルコールやお茶などの利尿作用があるものを摂取したことが
原因で増加することもあります。
1日の排尿量の平均は、約1.5リットル程度と言われています。
1回500cc程度までは膀胱に溜められるようです。朝、排尿量が異常に多いと
気にされる方もいらっしゃるようですが、夜間寝ている間の分を溜めているので
多いのは当然なのです。
むしろ、気にしなければいけないのは、排尿量が少なく、排尿回数が多い場合です。
尿意をもよおし、トイレに行ってもほとんど排尿量がない。そんなことが何回も
続く場合、膀胱炎や尿道炎などの病気が原因かもしれないと疑ってください。
排尿量が少なく、排尿回数が多い、排尿時に痛みがある、血尿がでる、残尿感
などの症状が伴いませんか?
夜間寝ている間に、尿意をもよおし起きることが、2回以上ある場合、
前立腺炎・前率肥大症などの病気が原因かもしれないと疑ってください。
排尿量が少なく、排尿回数が多い、排尿後の痛みがある、熱が出る、尿にウミが
混じるなどの症状が伴いませんか?
心当たりがあったかた、すぐに泌尿器科を受診するようにしましょう。
特に排尿時に痛みを伴う場合は、病気のサインです。放置すると、症状が悪化して、
日常生活に支障が出てくるような症状にまで発展しかねません。